福岡県立城南高校同窓会/校章・名称使用 認証番号 №00002
第31回 講師:新田隆さん(11期生) 思考と行動の変革=人生しあわせの流儀とは=
日 時 2026年1月20日(火)19時~
テーマ 思考と行動の変革=人生しあわせの流儀とは=
講 師 新田 隆(11期生)元株式会社日立製作所 関東支社副支社長

<概要>
講師は昭和52年に城南高校を卒業後、山口大学経済学部へ進学。1982年に株式会社日立製作所に入社し、長年にわたり公共事業の営業の第一線で活躍された。組織と人に向き合い続けたキャリアを通じて培われた人生観をもとに、今回は「考え方が変われば、行動が変わる」というシンプルで力強いメッセージが語られた。
講義の冒頭では、九つの点を四本の直線で結ぶ「ナインドット」のパズルが紹介された。無意識のうちに自分で作っている“枠”の存在に気づき、そこから一歩はみ出すことで、新たな解決や可能性が見えてくる。その気づきは、仕事に限らず人生全般に通じるものであり、「事実は一つでも、見方はいくつもある。どう捉えるかで、その後の行動は大きく変わる」との言葉が印象に残った。
続いて、ご本人が定年退職前に学び始めた、アチーブメント株式会社が提供する、戦略的目標達成プログラム「頂点への道」講座を受講する中で学んだ事を中心に、人生の目的と行動の関係について語られた。
人は目的が曖昧なままでは、目の前の出来事に振り回されがちになる。一方で、自らの価値観や信条を言語化し、人生のビジョンを明確にすることで、日々の選択や行動に一貫性が生まれる。講師は、感謝と笑顔を忘れず挑戦し続ける生き方を自らの指針としてきたこと、そして家族や親への感謝を、言葉だけでなく具体的な行動として表してきた経験を紹介された。
講義の中盤では、やるべきことと優先順位の重要性について解説がなされた。①重要でかつ緊急、②重要だが緊急ではない、③重要ではないが緊急、④重要ではなく緊急でもない、の四つへの取組のうち、①重要でかつ緊急、への行動後、往々にして「③重要ではないが緊急」へ行動しがちであると。ここで大切なことは、いかに「②重要だが緊急ではない」への行動を意識的に確保することが理想であり、この行動が将来の充実につながるという。
資格取得の学習や家族との時間づくりなど、目先の忙しさに流されず、人生の質を高めるための行動習慣こそが大切である、と具体例とともに示された。
さらに、人間関係の在り方については「選択理論心理学」が紹介された。他者を変えようとするのではなく、自分の行動を選び直すことで関係性は改善されるという考え方である。命令や批判といった“致命的な習慣”を手放し、傾聴や信頼、支援を重ねることの大切さが、自身の家族との経験を交えて語られ、参加者の共感を集めた。
質疑応答では、デジタルメディアとの付き合い方にも触れられた。過度なネットやSNSへの依存は、幸福の追求と逆方向に働くことがある。講師自身も情報接触の量ではなく質を意識し、本当に大切な人間関係や挑戦に時間を使うよう心掛けているという。
講義の締めくくりでは、「人生には定年退職は無い、人々へ貢献するのに年齢は関係ない、人生の成功とは、どれだけ幸せを実感できるかにある」との言葉が語られた。
幸せは他者から与えられるものではなく、感謝と貢献、そして挑戦を軸に、自ら選択し続けることで形づくられていく。参加者一人ひとりが、自分の考え方と行動を見つめ直すきっかけとなる、と示唆に富んだ講義となった。
当日は初参加者も多く、講演後の懇親会では世代を超えた交流が生まれた。これからの人生を前向きに歩むための指針を得る、温かく実り多い一夜となった。







