東京ウェルカム会 7月1日(土)開催 【終了】

【開催報告】
関東近郊に進学した新卒業生を歓迎会する「東京ウェルカム会」と第7回城南火山の会の合同会を開催しました。
日 時 7月1日(火) 15時~  
第一部講演会
テーマ 人生はいつでもやり直せる
    =好きな自分になれ=
講 師 鈴木洋子(7期生)
    大学院教職員(生命科学博士)
<講演概要>
 城南高校卒業後、志望校でない早稲田大学文学部(心理学専攻)に入学、文系であるも生物学教授に出会い、4年間全授業に自主出席、その後同大教育学部理学科生物学専修に学士入学し生命科学分野の研究に没頭する。
 同学部で学ぶ現在の夫と出会い、卒業後学生結婚。夫の夢(医師)を実現するため自身の目標(理学博士)を一旦諦め、地元福岡で経済困窮のなか3人の子育てと夫の夢を実現、埼玉県大宮市への転居を機にかつての専門を生かして埼玉県立がんセンター研究所に勤務、自身のなかで研究分野への向学心と探求心が更に高まる。論文に名前が掲載されるには「学位」を要することから、長男の大学受験と同時期に早稲田大学大学院博士前期課程(人間科学研究科)を受験し、親子共に早稲田大学に合格、その後同大学院(先進理工学研究科)と東京農工大学大学院が共同設立した共同先進健康科学専攻応用免疫学研究領域で博士課程を修了、58歳にして博士(生命科学)となり「やっと好きなこと(研究)ができる時がきた」と東京大学大学院医学系研究科研究員、慶応大学大学院医学研究科研究員等を経て、現在は68歳ながら順天堂大学大学院老研センターに勤務、最先端の難治性癌の研究と大学院生の研究指導を続ける。
 小学校時代いじめに会うも、一生懸命生きていれば必ず解決することを学び、幼少期から何事にも一生懸命に取り組む習慣がつく。強いられる目標より「好きなこと」に気づき伸ばすことが重要と説かれる。
「やりたいけど無理」は、自分がやらない、やれないと思い込んでいるだけ。自分がやりたいことは、いつでもどこでも、お金がなくても、そう思う気持ちさえあれば何歳からでも必ず実現できる。そして出会う人との人間関係を大切にすることが最も重要である、と説かれた。
 この金言名訓のそばから「私はまだまだこれから」と謙虚に語られる姿と、自己実現とは自らの中に小さく生まれた原動力を大きく育て、他に頼らず自らを引き出すことなのかと、とても感慨深く貴重なご講義を頂きました。

講師:鈴木洋子さんの早稲田大学時代を取材した特集記事掲載(光文社 JJ 1980年3月号より抜粋)